2010年08月18日

読売新聞 ぷらざ欄/労々介護

今日の読売新聞家庭面の「ぷらざ」という投稿欄に、「妻と互いに『労々介護』」という題でちょっといい話が載っていました。

83歳の方の投稿で、奥さんが入院した際、見舞いに行きながら食事や洗濯など身の回りの世話をやって奥さんに喜んでもらったことが書いてあります。

慣れない介護を労わりの気持ちから「労々介護」だったと書かれていらっしゃることから、この方の優しい気持ちが伝わってきました。


妻がちょっとしたことで入院した。わずか5日間だったが、初めてのことで戸惑った。毎日、病院と自宅の間を往復しながら世話をした。

私たちは2人とも80歳を超えているから、まさに「老々介護」。妻の口に合わない病院の食事ではいけないと思い、妻の好きな物を料理して持って行った。洗濯物を持ち帰って洗ったり、慣れないことばかりだった。

でも、私が行くと妻がうれしそうな顔をして安心して休む。慣れないけれど、これは「老々介護」ではなく、労(いたわ)り合いながら世話をするのだから「労々介護」だと言って、妻と笑いながら話した。

退院した妻が「お蔭さまで気持ちよく入院生活ができたよ」と喜んだのを見て、昔読んだ本に「介護は快護でなければならない」と書いてあったことを思い出した。相手が気持ちよく受け取れる介護が「快護」だろう。

今度は私が世話になる番かもしれないから、「お互い快護でね」と妻と話している。

(8月18日読売新聞 ぷらざ欄 群馬県伊勢崎市・木暮寿雄さん(83))


自分もこんなにできるかどうかは心もとない。

はっきり言ってとてもできそうもない気がするけど、少しはこの方を見習って最低限の料理くらいできるようになっていないといけないかも知れない。


これまで一度も料理をしたことがないのでかなり壁が高く感じるけど、今のままではとても介護なんて無理。

でも思い切ってやってみようと、少し真剣に思っている。





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2010年07月18日

老人ホームのお祭り

息子も帰ってきたし、今日は最近行っていない義母のお見舞いと義父の墓参りに行こうということで、2時半ごろ4人で家を出発。厚木の奥の方まで行ってきました。


いつも国道16号から東名入口で246号線に乗り換えて金田陸橋で降りるというルートなのですが、今日は東名入口をそのまま過ぎて鵜野森から北里大学病院の前を通る一般道ルートで行ってみました。

もちろん、今年1月にテレビショッピングで19,800円で買ったカーナビのお世話になりました。
http://nagom7.seesaa.net/article/137693218.html
http://nagom7.seesaa.net/article/137862278.html
http://nagom7.seesaa.net/article/143019927.html


無事にいつものお墓まで着き、その後義母の施設ミノワホームに着くと、何と駐車場がない?!


見るといつもの駐車場はお祭りの会場となっていて、盆踊りや夜店の準備がもうすっかりできている!!


臨時駐車場に車を停め、ミノワホームに入ると、もう職員さんも法被など着てすっかりお祭りモードに。

入居しているお年寄りたちもみんな浴衣姿に着替え、車椅子に乗っています。特におばあちゃんたちはみんな口紅を塗ってもらい、一大イベントを前に準備万端。

義母もいつの間にかアロハ調の着物に着替えさせられて、車椅子で会場まで運ばれて来ました。


いよいよ6時半から盆踊り開始。


40〜50人くらいのホームのお年寄りたちも全員集合で、元気な方(2、3割くらい?)は車椅子で手拍子をしながら盆踊りの輪に加わって楽しそうでした。

元気なお年寄りは車椅子で楽しんでいます

年に一度のお祭りを職員さんも法被を着て盛り上げます

やはりこうして自分で楽しむことを持っている人は活力があって長生きするんだなあと実感。

私の義母はそういうにぎやかなのは苦手のようで、逆に機嫌が悪くなってしまい、後ろから見学、いや、見てもいないようで早く帰りたそうでした。


でもこれまでのお見舞いでこういう体験をしたことがなかったので、お年寄りと職員が一体となって楽しんでいるところを見れて良かったです。





タグ:老人ホーム
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2010年04月20日

介護うつ

今日のテレビで、「たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学」でうつ病予防の特集をやっていた。

なかでも荻野アンナさんのうつ体験のコーナーでは、仕事を抱えながら両親の介護を一人で背負い込み、介護うつになっていく過程で精神的にも追いつめられ、自殺まで考えた壮絶な体験が紹介された。


一人娘だったこともあり、介護は全部自分がしなければならないと介護に全力投球するだけでなく、慶応大学の教授や作家としての仕事も手を抜こうとしない。

そのうち、眠れない、目が覚めても起きれないなどの症状が出てくる。さらには結婚予定だった恋人の病死など、精神的に追いつめられて心療内科の先生に診てもらうところとなった。

そこで「ストレス・コーピング」と呼ばれるストレスの対処法についての指導を受け、徐々に回復していったとのことで、番組ではこのストレス・コーピングについて時間を割いて紹介していた。

各ゲストに対して実際に使っているタイプ別問診表で採点、うつになりやすいかどうかを判定し、タイプ別の対処法を紹介。

もともと人間はストレスの対処法を持っており、それは大きく4つのタイプがあるとのこと。

「積極行動型」は、一休みするより、積極的に問題を片付けようとするタイプ。
「気晴らし型」は、ショッピングをしたり、同僚と飲みに行ったりしてストレスを発散するタイプ。
「否認型」は、ストレスの原因となる問題を見て見ぬふりをして、先送りにするタイプ。
「回避型」は、嫌いな人とは会うのを避けてひきこもるなど、ストレスそのものを回避するタイプ。

人間はこの4つの対処法を組み合わせてストレスに対処しており、その組み合わせ方が偏ってしまうとうつ病をなど様々な病を発症しやすいとのこと。


荻野さんは「積極行動型」。しかし「両親の介護」や「子供に恵まれない」といったストレスは長く続くものであり、いくら積極的に取り組んでも中々解決できないもの。

しかし荻野さんは、自分の得意な積極行動だけでこのストレスに対処。その結果、ストレスは解決できないまま増え続け、ついには病を発症したと考えられると番組に出ていた東海大学の先生は分析していた。


要は一人で背負い込まず、気分転換、運動など自分のタイプでない方面の行動も取り入れてバランスを保つことが必要なようだ。


振り返って自分の介護体験はどうだったろう。

荻野さんと比べるたら全然楽で、うつにもならずに済んだが、現場でほとんどの介護をした奥さんの方が何倍も大変だったろうと思う。

自分にできたのは車の運転と、奥さんの鬱憤を晴らすはけ口(サンドバッグ?)になったことくらいだったかも知れない。







posted by 酔ing(すいんぐ) at 23:59 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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