2010年12月08日

たった一度 父との外食

これからクリスマスに向かい、街はイルミネーションで溢れかえる季節。

華やかな光の芸術に人は心酔わせ、うきうきした気分に包まれる一方で、そんな光の華やかさが逆に眩しすぎて何ともいえない切ない気分に陥ることもあったりする。

今朝の読売新聞『ぷらざ』欄は、まさに眩しすぎるイルミネーションに子供の頃の切なく悲しい記憶を思い出すという内容で、通勤電車の中で読んで不覚にも涙を流してしまった。

以下、紹介させていただきます。
「たった一度 父との外食」

幼くして母を亡くし、父と2人で暮らしていた頃は、朝食はご飯とみそ汁、卵1個を分け合う貧しい暮らしだった。外食なんてしたことがなかったが、10代前半に一度だけ、クリスマスの日に小さな食堂に父と入った思い出がある。

父はもつ煮込みと日本酒。私にはオムライスとオレンジジュースを注文してくれた。そこでの会話はほとんど覚えていない。お酒を飲みながら泣いていたことと、「強い人間になれよ」という言葉だけが印象に残っている。

たった一度の父との外食の思い出だった。その5年後に父は亡くなった。私は約束を守って強く生きてきたつもりだ。どこか父と似ている人と結婚し、今年で37年が過ぎた。今でもぜいたくに思える外食だが、年に何度かの記念日に楽しめるようになった。

今年も、街にイルミネーションが飾られた。あの50年前の食堂の光景が胸によみがえってくる。

(東京都渋谷区・小室澄江 62)



 街のイルミネーション








posted by 酔ing(すいんぐ) at 23:59 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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